最近、注目のメタルバンド
TEARS OF TRAGEDY
(ティアーズ・オブ・トラジディー)の
3枚目のアルバム、
「STATICE」をご紹介します。
TEARS OF TRAGEDYというと、
ボーカルが女性のため、
嬢メタルと呼ばれたりしますね。
活動休止になっちゃったけど、LIGHT BRINGERが有名かな?
日本の場合は、ここ最近でずいぶん女性ボーカルが増えたのもあって、そう呼ばれてるのかもね。
ということで、レビューを書いてみましょうか。
STATICE(スターチス)はどんなアルバム?
- 総合点数:★★★★
- メロディの良さ:★★★★★
- 完成度:★★★★
- 聴きやすさ:★★★★★
- テンポの速さ:★★★★
- おすすめ度:★★★★★
- タイトル:STATICE
- リリース:2016年12月7日
- 時間:66分27秒
- 曲数:12曲
- レーベル:OYSTER BROTHERS RECORDS
- Beyond The Chaos
- Void Act
- Be Inconsistent
- always
- Statice
- Blue Lotus
- Fall In The Air
- Accept Yourself
- Curse Bride
- close yet far
- Pastel Color
- 雫
TEARS OF TRAGEDYの3枚目のアルバムです。
ジャンルは、
シンフォニック・メタルに
なるのかな?
メタルといえば、メタルなんですが、
ピアノとストリングスが全面に
押し出されたサウンドが特徴的です。
メロスピな曲もありますが、
前作に比べ、ずいぶん減った印象ですね。
とにかく、キレイ系なメタルって感じ。
ボーカルのHARUKAさんの声が
非常に透き通っているのもあって、
全体的に透き通った感じの世界観
な曲が非常に多いです。
あと、メロスピにありがちな
クサメロ感は皆無です。
でも、メロディの良さは一品級です。
ダイジェスト版ですが、
よろしければ下記の動画を
ごらんください。
抽象的な説明になってしまったので、
もう少し、音楽的に説明してみますか。
TEARS OF TRAGEDYは
洋楽でいうと、
ナイト・ウィッシュに
近いですかね。
まあ、そこまでオペラオペラ
してないんですが、
シンフォニックなこともあって、
若干近い感じはします。
とはいっても、あくまでサウンド面。
TEARS OF TRAGEDYは
メロディがJ-Pop寄りですし、
X Japanに近いかも。
まあ、TEARS OF TRAGEDYは
どちらかというと、
メロディがアニソン寄りなので、
メタルとアニソンが大好きな方には
どストライクかもしれません。
さて、最近僕は音楽自体CDで
聴くことはあまりありませんが、
このアルバム、なんと66分も
ありますね。
なんともお得な感じです。
まあ、1曲だけ12分の曲もありますし、
5分超えの曲が多いですね。
だいたい、J-Popって
4分台の曲が多いですよね。
5分超えると、長いなあって
僕的には思ったりします。
まあ、メタルですから、
必然的に歌以外の間奏部分も
長くなるのもあって、
5分超えの曲が多いんでしょうけど。
でも、ここはさすが、
TEARS OF TRAGEDY。
曲の長さを感じさせませんね。
12分の曲、Curse Brideは
さすがに長いですが、
退屈な感じは全然ありません。
それだけ、どの曲も
イントロから終わりまで
聴きごたえのある
アレンジということですね。
なんか、ベタ褒めになって
しましましたが、
2バスな曲もあるし、
メタルとは思えないほど、
聴きやすい曲が多いと
いうことです。
アニソン好きなら
メタルはあまり好きでないなー
って方も、結構聴けるのでは
ないでしょうか。
曲別のレビューや感想は?
次に曲別のレビューを書いてみます。
Beyond The Chaos
オープニングナンバーで、
インスト曲です。
キラキラしたシンセが印象的です。
Void Act
このアルバム
STATICEではシングル的な
曲になるんでしょうかね。
オフィシャルでMVを
見ることができます。
激しい曲ですけど、
切ない感じで
透き通ったシンセのサウンドと
綺麗な世界観が
表現されています。
まあ、こんな感じの曲が
ずっと次の曲以降も
続くんですけどね。
まあ、せっかく動画サイトで
フルで聴けますから、
この曲が気に入れば、
このアルバム自体、
購入をおすすめします。
Be Inconsistent
一転して激しいギターが
特徴的ですね。
テンポが速いこともあって、
イントロがカッコいいです。
全体的にバックでメロディアスに
ストリングスが流れています。
2曲め同様、テンポが速い曲
なのですが、また少し、
雰囲気が違う感じですかね。
あと、この曲だけ3分台。
このアルバムでは短い方ですね。
always
イントロのピアノが印象的です。
また、転調が非常に特徴的な曲ですね。
Bメロで雰囲気が変わります。
2ビートなので、
テンポ的には速く感じられますが、
メロディはゆったりしているので、
激しい感じはあまりないですかね。
あまり、メタルな曲調では
ないかもしれません。
とはいえ、この曲も
綺麗な世界観で言うことないです。
すばらしいとしか言いようがありません。
Statice
アルバムタイトル曲です。
短いピアノソロから始まります。
僕もアニメとかゲームの主題歌に合うと思うよ。
さて、この曲はメジャー調です。
非常に聴きやすい8ビートナンバー
って感じでしょうか。
ピアノが派手にフューチャー
されています。
ところどころ、
駆け上がりフレーズも
出てきますし。
とはいえ、テクニックに頼らず
綺麗なメロディを奏でる使われ方を
しています。
まあ、あとはこの曲も
サビが非常に良いです。
ソロパートもピアノソロから
ギターソロにつながる感じも
よいです。
イントロも印象的ですが、
アウトロも綺麗に終わってます。
はい、100点満点の曲ですね。
Blue Lotus
ようやく、メロスピらしき曲です。
歌詞同様、サウンドも
切ない曲調が印象的です。
Fall In The Air
この曲は、
ジャンル的にテンポ的に
シンフォニック・パワーメタルって
感じです。
この曲も切ない感じの曲ですね。
Accept Yourself
切なさ全開のメロスピな曲です。
ある意味、TEARS OF TRAGEDYらしさが
もっともつまった曲でもあります。
切ない感じのメロスピが大好きなら
絶対気にいると思います。
ちなみに僕はこのアルバムで
一番好きな曲です。
最初はピンときませんでしたが、
何回か聴いて、すごく気に入った
曲でもあります。
実はオフィシャルの下記の動画で
フルで聴くことができます。
動画自体はライブ風景を
撮影したものです。
Curse Bride
畳み掛けるように、
次の曲もメロスピです。
しかも、12分の大作です。
ゲストボーカルの
ソプラノパートとデスボイスありと
クラシックのモチーフを
取りれたり、
組曲的な感じになっていたり、
いろいろ詰め込みました的な
曲ですね。
構成的にはプログレっぽいです。
でも、シンフォニックなんで、
ジャンル的には全然プログレ
してませんが。
まあ、デスボイスがありますし、
聴きやすい曲が多いなか、
12分の曲ですからね。
冒険してますね。
賛否両論な曲かも。
でも、曲の終盤で
流れる大サビが秀逸です。
close yet far
ようやく、バラードです(笑)。
バックはピアノとストリングスのみです。
TEARS OF TRAGEDYってバンドは
不思議なことに、
バラードになると洋楽っぽい。
あれほど、J-Popっぽらしさが
あったはずなのに。
また、HARUKAさんの歌声も
いつもと違いますしね。
Pastel Color
キラキラしたシンセのイントロが印象的です。
疾走感のあるメロスピな曲です。
不思議なことに非常に綺麗で
優しい感じの曲です。
ツーバスもあるし、メタルなのにね。
まあ、ラストナンバーに
ふさわしい曲ですね。
実際にはラストから2番めの曲なんですが。
この曲がラストでも良かったなあ。
雫
このアルバムのラストナンバーです。
バラードです。
ギターはアコギが使われています。
この曲もラストに相応しい曲ですね。
例によって、この曲も洋楽っぽい。
このバンド、どうしても
Void ActやAccept Yourselfの
ような曲に注目しがちですが、
バラードでも素晴らしい曲を
聴かせてくれます。
メンバーのソングライティングや
アレンジ能力はこれからも
期待できるのではないでしょうか。
まとめ
というわけで、
日本のメタルバンド、
TEARS OF TRAGEDYの
3枚目のアルバム
STATICEのレビューについてでした。
以下のリンクからも
視聴できますので、
気になる方はチェックしてみてください。
また、下記のサイトのレビューも
参考にしてみてくださいね。
⇒TEARS OF TRAGEDY STATICE
(Amazonのサイト)
このバンド、2枚目で
「すごいじゃん、これ」
って思って、
「3枚目も最高じゃん」
ってなっていますけど、
4枚目のアルバムは
どうなるんでしょうね。
作る側(バンドのメンバーさん)も
絶対大変でしょうね。
プレッシャーもハンパないでしょうに。
最後までお読み頂き
ありがとうございました。
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