RUSHの新約・神話大全(Show of Hands)のアルバムCDの画像

RUSHのラッシュ・ライヴ~新約・神話大全のレビューや感想は?

                               

今回は、プログレ・バンドの
Rush(ラッシュ)のライブアルバム
「(A Show Of Hands)」の
レビューを書いてみます。

Rushといえば、3人組のバンド。

しかも、ベースのゲディ・リーは
ベースとボーカルとキーボードを
兼任というスーパープレイヤー
なのです。

るる
うそだあ!
ベースボーカルなら分かるけど、ベースとボーカルとキーボードの3つも兼任なんてありえないでしょ!
ゆん
では、ライブ動画を見なさい。
るる
ホントだ!
イントロでキーボードを弾いてたら、Aメロでそのまま弾きながら歌ってる!
しかも、Bメロでベースを弾きだして、そのまま歌ってる!
これは凄い!
ゆん
ただでさえ、ベース弾きながら歌うのは難しいのに、途中でキーボードを弾いてるから凄いよね。

ということで、続きをご覧ください。

ラッシュ・ライヴ~新約・神話大全はどんなアルバム?

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評価点数

  •    総合点数:★★★★
  •   かっこよさ:★★★
  •     完成度:★★★★
  •   聴きやすさ:★★★★
  • プログレらしさ:★★
  •   おすすめ度:★★★★
アルバムデータ

  • タイトル:ラッシュ・ライヴ~新約・神話大全
  •   英題:A Show Of Hands
  • リリース:1988年
  •   時間:分秒
  •   曲数:15曲
  • レーベル:Island / Mercury
収録曲

  1. Intro
  2. The Big Money
  3. Subdivisions
  4. Marathon
  5. Turn The Page
  6. Manhattan Project
  7. Mission
  8. Distant Early Warning
  9. Mystic Rhythms
  10. Witch Hunt
  11. The Rhythm Method (Drum Solo)
  12. Force Ten
  13. Time Stand Still
  14. Red Sector A
  15. Closer To The Heart

1988年に発売されたライブ・アルバムです。

この頃のゲディ・リーは
シンセをふんだんに使われていますね。

デジタルシンセが出始めの頃ですので、
音楽が非常に華やかですね。

プログレとロックとポップが
上手く混ざった感じです。

選曲も良く、ある意味、
ベスト・アルバムみたいなものですね。

このアルバム「新約・神話大全」は、
ライブ・アルバムではありますが、
演奏やミックスが非常に良く、
聴きやすいものになっています。

曲もポップですし。

ある意味、Rush初心者に
おすすめと言えますね。

また、シンセもたくさん弾いているので、
そういったサウンドを聴きたい方にも
おすすめできます。

ただ、プログレ感は
やや薄れているかもしれません。

もっとプログレっぽいのを
聴きたい方は、
1981年に発売された
神話大全というアルバムか
それよりもっと前のアルバムが
良いでしょう。

1980年代って、海外では
プログレ不遇の時代と
言われていますし。

プログレバンドがどんどん
ポップな方向に舵取りして
しまいましたよね。

とはいえ、ポップだから
演奏は簡単になっているわけでは
ありません。

特にベースとドラムを
コピーするのは大変だと
思いますね。

ちなみに、Rushって日本じゃ
あまり知名度がないようです。

日本でライブが開催されたことが
ないですしね。

とはいえ、
海外のバンドでは
ドリーム・シアター、
国内のバンドでは
SIAM SHADEが影響受けています。

ですので、ドリームシアターや
SIAM SHADEが好きな方は
ぜひとも聴いてみるべき
バンドといえますね。

曲別のレビューや感想は?

次に曲別のレビューです。

Intro

いわゆる、ライブのSEです。

The Big Money

イントロからゲディ・リーが
シンセを弾いています。

当然、シンセを弾くと、
ベースパートが無くなるので、
左手でベースパートを
弾いています。

この場合のシンセベースは
ルートメインのシンプルな感じです。

エレキベースはあんなに
動いているのに、
シンセベースは非常にシンプル。

とはいえ、この曲のシンセは
イントロと間奏だけですね。

ギターソロがドラマチックで良いです。

ギターは比較的シンプルな感じが
しますが、
リズム隊は鬼ですよね。

Subdivisions

シンセベースから始まる曲です。

イントロ・Aメロは
シンセがメインですね。

Bメロとサビはゲディ・リーは
ベースを弾いています。

間奏はシンセに戻ります。

ギターソロはベースを弾いています。

めっちゃ忙しそうです。

ポップな曲なんですけど、
さりげなく、変拍子が
入ってきます。

ポップなロックなのですが、
プログレな部分も忘れず
入れているぞって感じです。

ちなみに、ドラムも
手数が多く、コピーも
大変そうです。

とはいえ、決して
曲を邪魔していないところが
ニール・パートの凄いところです。

Marathon

サビが非常にキャッチーな曲です。

個人的にこのアルバムで
一番好きな曲です。

イントロのド頭で
ゲディ・リーがさりげなく
ベースを弾きつつ、シンセも
一瞬弾いています。

弾くというより、
一音のために
鍵盤を押している感じです(笑)。

かなりの無茶ぶりですね。

ていうか、ベースの隙間に
シンセを入れるアイデアも
凄いものです。

さて、Aメロまでは
スネアが1拍目に
入っているという
変わったリズムパターンです。

サビの楽器隊は非常にシンプル。

その分、白玉で弾いている
ベル系のシンセの音が
印象的です。

このアレンジのおかげで
このキャッチーさが出ていると
いえるでしょう。

とはいえ、バカテクバンドの
Rushですから、
ギターソロは変拍子です。

聴きどころ、満載ですね。

ギターソロが終わったあとの
サビは、シンセの音が
ボイス系の音色に変わります。

しかも、最後のサビで
転調しています。

非常にドラマチックですね。

スタジオ盤は、曲が
フェードアウトしていますが、
ライブ盤は綺麗にうまーく
終わっています。

おかげでこの曲は
ライブ盤が非常に良いですよ。

Turn The Page

Rushにしては
珍しくアップテンポの
8ビートの曲です。

Aメロのベースが
うにょうにょ動いているのに、
ゲディは普通に歌っています。

すごすぎでしょ。

なんていうか、
イントロとAメロのベースが
印象過ぎな曲です。

Manhattan Project

この曲はシンセの比重が
高い曲です。

イントロはニール・パートの
マーチング的なフレーズが印象的。

Aメロのふわっとしたシンセの
音色が印象的です。

2回目のAメロでは、
音色が変わり、シンセベースも
入っていますね。

Bメロでようやく
ゲディはベースを弾き始めます。

シンセを弾いたり、
ベースを弾いたり、
すごく忙しそうです。

逆にギターはやや地味かなあ。

ソロもないし、バッキングに
徹している感じですね。

Mission

イントロはオルガン的な音色と
ボーカルのみから始まります。

8ビートですし、
Rushにしては比較的シンプルな
曲です。

その分、メロディの良さが
際立っています。

そう、この曲は
メロディが良いのですね。

シンセのコード感のおかげで
ドラマチックな感じです。

まあ、ソロは一転して
変態的な感じになっています。

カオスな感じともいえますね。

ごめんなさい。

全然シンプルな曲じゃなかったですね。

でも、エンディングは
ドラマチックというか
いい感じに締めていますね。

ここはさすがです。

Distant Early Warning

間奏で変拍子あります。

Rushはどうも間奏部分で
テクニカルなことを
始めますね。

ただ、他の曲に比べ、
インパクトはないかなあ。

曲自体は悪くないんですけどね。

Mystic Rhythms

いかにも80年代な感じのする曲です。

タイトル通り、
不思議な感じのリズムパターンと
いえそうです。

Witch Hunt

前の曲もそうですが、
マニアックな感じの曲です。

同じリフばかりの曲かね。

The Rhythm Method (Drum Solo)

ニール・パートのソロタイムです。

最初のカウベルが印象的ですよね。

これはもう、
ライブ動画を見て頂いた方が
良いです。

でも、ドラマーさんは必見です。

ってか、必聴!?

派手に叩くだけでなく、
聴けるドラム・ソロに
なっているのが特徴です。

Force Ten

ボイス系の音色から始まる曲です。

比較的アップテンポで
キャッチーな曲です。

とはいえ、退廃的な感じも
しますね。

Time Stand Still

ミドルテンポの曲です。

この曲はサビが非常に良いで、
流れるようなドラマティックな
構成になっています。

でも、変拍子もありますけどね。

聴きやすい曲かと思います。

Red Sector A

この曲はシンセベースが
シーケンサーで鳴らされています。

ずっと16分でルートが
流れている感じです。

ですので、
ニール・パートがヘッドフォンを
付けて、ドラムを叩かれています。

なんか、窮屈そうに叩いている
印象があります?

ですので、この曲は
ゲディ・リーはずっとシンセを
弾いていますね。

Closer To The Heart

この曲だけ70年代の曲です。

A Farewell to Kingsという
アルバムに収録されています。

ですので、今までの曲と
ちょっと雰囲気が
違うように感じられるかも
しれませんね。

まとめ

ということで、
Rushのライブアルバム
「ラッシュ・ライヴ~新約・神話大全」の
レビューでした。

以下のリンクからも
視聴できますので、
気になる方はチェックしてみてください。

また、下記のサイトのレビューも
参考にしてみてくださいね。

RUSH 新約・神話大全(Show of Hands)
 (Amazonのサイト)

そうそう、このアルバムは
ライブDVDも発売されています。

このライブCDが気に入ったら、
ライブDVDを見てみるのも
オススメします。

古いので映像は悪いですが、
必見ですよ。

RUSH Show of Hands / [DVD]
 (Amazonのサイト)

最後までお読み頂き
ありがとうございました。